卒業生へのメッセージ

卒業生の皆さん、ここ三年間で、本町小が最も大切にしてきたことは、「強い子」を育てることです。「強さ」には、いろいろな「強さ」がありますが、本町小の子供たちに育てたかった「強さ」とは、人との関わりを積極的に求めることのできる「強さ」と、失敗を恐れずに主体的に考え行動できる「強さ」でした。

そんな「強さ」を育てるために、先生たちががんばったことは、子供に任せる場面をできる限り多く作ることです。自分で考え、自分で選び、自分で決め、といった場面を、授業や行事、委員会・クラブ活動等の中でたくさん作り、皆さんにどんどんチャレンジしてもらいました。

正直に言うと、「これでいいのかしら」と迷ったり悩んだりすることもありました。子供に任せることを多くした分、うまくいかないことも多く出てきたからです。でも、そんなときに、私たちの迷いを吹き飛ばしてくれたのが、楽しそうに生き生きと、様々な挑戦をする皆さんの姿でした。「防災学習」での武蔵小金井駅前のスピーチ、「SDG`sの学習」での、野川や玉川上水、公園の清掃活動、委員会活動での、今までにない面白いイベントの企画等々。多くの人と関わりながら、自分で考え工夫し、うまくいくことも、うまくいかないことも、まるごと全部楽しむ皆さんの「強さ」に、何度も背中を押してもらいました。「本町小が目指す『強い子』になってくれてありがとう。」卒業を目前にした皆さんに何か言うとしたら、この言葉に尽きます。皆さんが育ててきた「強さ」は、きっとこの先何年も、次に続く子供たちのお手本となることでしょう。

皆さんが「強く」いられたのは、それぞれ違う個性を、お互いに認め合い、支え合える友達がいたことも大きかったと思います。これから進む新しい場所でも、ぜひ、自分も相手も大切にし、お互いを輝かせることのできる人間関係を作っていきましょう。

これから先、皆さんには、輝かしい未来が待ち受けています。後ろを振り向いている暇はありません。いつも前向きに、いつも笑顔で、自分らしく進んでいってください。いつでも応援しています。