社会で「高い土地のくらし」の学習をしています。どの子も意欲的に取り組んでいる姿が見られ、静かな教室に鉛筆やキーボードの音が響きます。見つけた情報や疑問がつぶやきとしてたくさん現れており、「そうかぁ。抑制栽培だから、今、嬬恋村のキャベツはお店にないんだなぁ」というつぶやきがあると、誰かが「あれ?抑制栽培ってなんだっけ。」その斜め後ろの子が「抑制栽培って××だよ。ほら、このグラフ。」とヒントと資料を差し出すといった様子がよく見られます。ある児童は、嬬恋村の税収が小金井市の3倍もあるという謎から、自給自足の生活ができる環境があることや、観光での収入がとてつもなく大きいことに気付きました。キャベツの生産以外の理由があるのではないかと予測を立てたことが、別荘地の値段や、発電設備、温泉の活用など、教科書に載っていない資料について他の児童と共有することにつながり、それがみんなの学びを広げ、深めました。本町小で取り組んでいる主体的な学びの中では、こういった学習の調整が重要になります。そして、そのためには、毎回の振り返りを習慣化することが大切です。下の写真はある児童の学習メモです。1日目の、「人々のくらしには気候や自然環境の影響があることに気付くことができた」という振り返りが、2日目の「産業の工夫を調べよう」いう学習課題につながりました。2日目の振り返りからは、東京からの距離や新幹線・道路のつながりから、立地という視点をもてるようになったことが分かります。次はどんな学びにつながっていくのか、とても楽しみです。